血糖値とタバコ
お酒が血糖値をあげるので危険という事は、おそらく殆どの人が知っているみたいです。とは言え、タバコも高血糖(インスリンの分泌などに問題がある場合もありますが、ほとんどのケースは暴飲暴食が原因でしょう)の人には危険だと言う事は案外、知られていないのだそうです。喫煙の悪影響は肺がんリスク(いかに損失を減らすか、迅速に適切な対処をするかが問われますね)を高めるというだけではありません。
お酒には糖分(糖質とも呼ねれます)が多く含まれているものもたくさんあり、血圧を上げる作用があるのは良く知られていることですが、タバコ(南アメリカ大陸が原産地のナス科の多年草で、それを乾燥・発酵させて紙巻タバコなどの嗜好品にします)には直接血糖値(血糖ということもあるでしょう)に関与する働きはないようです。しかし、タバコには血管を収縮させる働きがあります。
妊婦がタバコを吸うと良くないと言う名前ののは、もちろん、胎児に悪い影響があるからですが、一番大きな問題はタバコを吸うことによって血管が収縮し、胎児に送られる酸素が減ることです。高血糖(ずっと高い状態が続くと、糖尿病になり、深刻な合併症を引き起こす危険性が高くなります)の人は元々血管が硬くなる傾向にあるでしょう。ですから、タバコを吸うと、元々硬くなっている血管が更に収縮することになり、血栓ができたり血管が詰まってしまうリスクが高くなるのではないでしょうか。
この症状(なかなかつらさを他の人にわかってもらうのは難しいものです)が心臓で起きれば心筋梗塞を起こしますし、脳で起これば脳梗塞(喫煙や肥満、成人病などが発生リスクを高めるといわれています)です。それらの直接命に関わる部位ではなかったとしても、特に血管の細い手足などの抹消部では起こりやすいので、その先の部分が壊疽してしまい、最悪は手足の切断をしなければならなくなります。このように喫煙は直接血糖値を上げたりする訳ではありませんが、高血糖の合併症を起こすリスクや症状を悪化させるリスクが非常に高くなるのです。
高血糖(以前よりもすぐにのどが乾く、夜トイレに行く回?が増えた、疲れやすくなったなどの症状が出ることもあります)の喫煙者が医師(あまり頼りすぎるのもよくありませんが、全く指示に従わないとなると治るものも治らないでしょう)からタバコをやめるようにいわれるのはそのためです。